聖地サンティアゴ巡礼の旅

2016(平成28)年6月16日(木)から6月25日(土)までの10日間

今回は、西遊旅行が企画する最も人気のある「フランス人の道」ラスト100qを、世界中から集まるペリグリーノ(巡礼者)とふれあいながら歩く旅に参加しました。

スペインに巡礼路があることを知ったのは、歩き遍路をしている時たまたま一緒に歩いたオーストラリア人が四国が終わったらスペインの巡礼に行くといっていたので、いつか機会があれば行ってみたいと思っていました。
何時も送られてくる旅行会社のパンフレットにスペイン巡礼路の主要個所をバスで巡るツアーがあり、歩きのツアーはないかと調べていたら西遊旅行のツアーに至りました。


サンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられている。
1000年以上の歴史を持つ聖地への道は、今も年間およそ10万人がフランスからピレネー山脈を越えて来る。
巡礼者の数が増えると共に、道沿いには無料の宿泊所が整備されてきた。11世紀の礼拝堂を修復した宿泊所などもあり、食事も用意される。これらは巡礼を支える人々の無償の奉仕で成り立っている。「Wikipediaより引用」


このコースでは、「フランス人の道」と呼ばれる巡礼者に最も人気のルートのラスト約100kmを5日かけて歩きます。

名古屋組は、大阪組と関西空港で合流し、添乗員を含む東京組とは、ドバイ空港で合流するという旅行です。


巡礼者の必需
   巡礼手帳 「巡礼者の心得」 周りの絵が巡礼必需品です。
巡礼者の心得
「巡礼者の心得」の周りに「絵説き必需品」が描かれています

瓢箪と杖、合 羽、洗濯バサミ、手ぬぐい、包 帯、万能ナイフ、ホタテ貝(昔は、食器)、ボカディージョ(昼食のフランスパンのサンドイッチ)、帽 子
巡礼者の心得
サンティアゴ巡礼は個人的なもの故、各人はその目的を遂行するために必要な事項(宿泊・ 食事等)については個々の責任で行動すること。
巡礼路に沿った各地域は、キリスト教の慈善の精神に基づいて巡礼者たちを援助し、必要な宿泊所や救護施設等の提供をしてきた。巡礼者はこれらの状況に対しては、何ら要求するのではなく、むしろ受けた援助と支援に対しては、心からの感謝を忘れぬこと。巡礼宿、案内所、教会や修道院の救護活動は原則として商活動ではなく、常に有志や巡礼者達の助成金で運営されている。巡礼者の「貧者の一灯」が街道の全てに役立っていることを誇りとし、惜しみなく協力すること。
巡礼宿に到着した時は、速やかに自分のクレデンシヤル(巡礼手帳)を提示すること。
巡礼宿の規則を尊重し、オスピタレロ(巡礼宿の世話役)の指示に従うこと。
宿泊する巡礼宿の設備は大切にし、清潔に使用するように心がけること。
他の巡礼者たちの休息の妨げにならないように細心の注意を払うこと。
巡礼をグループ又は自転車で行う場合は、前もって巡礼宿とは異なる宿泊所を見つけてお くことを勧める。
このクレデンシヤルの不正使用が発覚した場合は没収されることがある。

上記諸事項に同意します。本人署名    N A M A E  な ま え 
これはNPO法人日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会が制作したサンティアゴの道の巡礼手帳である。複製を禁ず。
サンティアゴ大聖堂の巡礼担当者と東京大司教の発行許可済み。

サンティアゴ巡礼のキーワード

【巡礼の道しるべ モホン】
モホンとは、ガリシア州付近からある貝の入った道標のこと。
約500mおきに置かれていて、段々距離が減っていくと嬉しい気持ちになります。
〇〇〇、〇〇〇Kmと書いてあり必ず端数があります。

黄色い矢印の下が距離のプレートです。盗まれているプレートも散見され、端数がないと盗まれる確率が高くなるので必要のない端数の下3桁まで表記されているのかな?
【バール】
日本のレストランと喫茶店と居酒屋をミックスした様なもので、スペイン文化を語るには欠かせないものです。
【巡礼手帳(クレデンシアル)】
巡礼手帳は、日本のお寺や神社で押してもらう御朱印帖に似ています。
道中の宿、バール、教会で手帳にスタンプがもらえます。スタンプは各地で変わっており、巡礼者同士で手帳を見せあうのも楽しみの1つ。サンティアゴへの残り100qの道中、1日2ヶ所以上スタンプをもらうと巡礼証明書を手にすることができます。

聖地サンティアゴ巡礼日程表
旅行期間2016年06月16日(木)〜2016年06月25日(土) 10 日間    株式会社 西遊旅行
日次 日付 都市/空港 交通機関 現地時間 摘 要 食事
1 6月16日
(木)
東京/成田発
大阪/関西発
EK−319
EK−317
22:00
23:40
空路、東京・大阪よりそ
れぞれエミレーツ航空でアラブ首長国連邦のドバイへ。※添乗員は東京より同行し(往復)、ドバイにて合流します。
〈所要時間〉
成田/ドバイ10時間40分
関西/ドバイ10時間10分
 機中泊

2 6月17日
(金)
ドバイ着
ドバイ着

ドバイ発
マドリッド着

マドリッド
ブルゴス



EK−141


専用車
3:40
4:50

7:35
13:25

15:00
17:00
(東京/成田発)
(大阪/関西発)

ドバイ着後、エミレーツ航空の航空機を奉り換えて、スペインの首都マドリッドへ。
〈所要時間〉
ドバイ/マドリッド7時間50分

着後、専用車にてブルゴスへ。着後、世界遺産ブルゴスの大聖堂を見学。
ブルゴス泊(パラシオ ブラリネスPALACIOBLASONES)
夕食
3 6月18日
(土)
ブルゴス

レオン

サリア
専用車
9:00
15:00
専用車にて、サンティアゴ騎士団の本拠地であったレオンへ向かいます。レオン着後、ステンドグラスが美しいレオン大聖堂を見学。
その後、セプレイロ峠を越え、巡礼の出発点となるサリアへ。着後、ホテルにて巡礼手帳をお渡しします。
サリア泊(ローマROMA)
朝食
昼食
タ食
4 6月19日
(日)
サリア

ボルトマリン


サンティアゴ巡礼(約6時間)21.6Km
サンティアゴ巡礼ラスト約114km地点のサリアから、巡礼のスタート。小さな村々や牧草地、森など北スペイン・ガリシア州の美しい景色を眺めながら、ボルトマリンを目指して歩きます。
ボルトマリン泊(フェラルティロERRAMENTEIRO)
朝食
昼食
夕食
5 6月20日
(月)
ボルトマリン

パラス・デ・レイ


サンティアゴ巡礼(約6時間)24.1Km
ボルトマリンを出発して、しばらく平坦な道を歩きます。その後、リゴンデ峠までの緩やかな登りが始まります。ラメイロスの十字架を経てリゴンデへ。その後パラス・デ・レイへ。
 パラス・デ・レイ泊(ペンション・カサクーロPENSION CASACURRO)
朝食
昼食
夕食
6 6月21日
(火)
パラス・デ・レイ

メリデ

アルスーア


サンティアゴ巡礼(約7時間)28.7Km
朝、パラス・デ・レイを出発、ロマネスクの教会のある可愛らしい村や森を抜け、中世の石橋を渡りメリデへ。メリデでは、名物のタコ料理をお召し上がりください。
その後、チーズの産地として知られるアルス・−アまで歩きます。
アルスーア泊(ペンションテオドラPENSION TEODORA)
朝食
昼食
夕食
7 6月22日
(水)
アルスーア

ラバコージャ


サンティアゴ巡礼(約7時間)28.8Km
アルスーアから、森や牧草地、小さな村々を進み、ラバコージャへ。
 ラバコージャ泊(ルタ・ハコべアRUTA JACOBEA)
朝食
昼食
夕食
8 6月23日
(木)
ラバコージャ

サンティアゴ・デ・コンポステーラ


サンティアゴ巡礼(約3時間)9.0Km
朝、巡礼の終着点である聖地サンティアゴを目指し出発します。
サンティアゴの街と大聖堂を彼方に望む「歓喜の丘」と呼ばれるモンテ・ド・ゴーゾを越え、旧市街を経て聖地サンティアゴ・デ・コンボステーラの大聖堂へ。
着後、巡礼事務所で巡礼証明書の発行手続きをします。
その後、夕方7時から巡礼の締めくくりとして大聖堂で行われるミサに出席。ボタフメイロ(香炉振り)もご覧いただきます。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ泊(ラックスLUX)
朝食
昼食
夕食
9 6月24日
(金)
サンティアゴ・デ・コンポステーラ発

マドリッド着

マドリッド発
IB−3877



EK−142
9:15


10:30

15:20
イベリア・スペイン航空の航空機にて、マドリッドへ。
着後、エミレーツ航空の航空機を乗り換えて、ドバイへ向かいます。
〈所要時間〉
サンティアゴ・デ・コンポステーラ/マドリッド     1時間15分
マドリッド/ドバイ,7時間25分
機中泊
朝食
昼食
10 6月25日
(土)
ドバイ着

ドバイ発
東京/成田着

ドバイ発
大阪/関西着


EK−318


EK−316
0:45

2:50
17:35

3:00
17:10
ドバイ着後、エミレーツ航空の航空機を乗り換えて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。
〈所要時間〉
ドバイ/成田  9時間45分
ドバイ/関西  9時間10分

6月16日(木)

名古屋組は、エミレーツ航空のJR名古屋駅15:00時発、無料シャトルバスで関西空港へ
関空には18時30分頃着きます。
集合時間は、20時40分なので相当時間があります。
時間つぶしと夕食をするため店を物色してぶらぶら歩き、当分食べられない飛行機に乗って1時間後に夕食が出るのでそれを考えて天丼を食べることにしました。

いよいよ、名古屋組2名、関西組4名が関西空港からドバイに向けて出発

鯛のフィレグリル焼き 朝食(洋風)
6月16日(木)

大阪でもらったドバイ空港での合流パンフレットを片手に搭乗ゲートの番号により移動
ドバイ着後、関西空港組6名と東京、成田からの添乗員1名、東京組2名と顔合わせ

これからは添乗員さんがいるので、もうこれで一安心

エミレーツ航空最新の2階の有るジャンボなエアバス「A380」に乗り換えて、スペインの首都マドリッドへ。ほぼ満席状態
〈所要時間〉
ドバイ/マドリッド7時間50分

昼食

入国審査後、荷物を受け取り
マドリード空港から、専用バスでブルゴスへ。
ブルゴスでは、世界遺産ブルゴスの大聖堂を見学。時差ボケで、後ろの方をうろうろ付いて歩きました。
世界遺産ブルゴスの大聖堂 ブルゴスの街並み
豪華な夕食にはびっくり
   今回は朝食、昼食、夕食は、飲み物付きで、ビール、ワイン、ジュース類、水飲み放題で、夜は美味しいワインに酔い浸り
旅の疲れも吹っ飛びます
朝食風景
パン、コーヒー、紅茶、ミルク、ジュース、果物朝から盛りだくさん


6月18日(土

専用バスで、サンティアゴ騎士団の本拠地であったレオンへ向かいます。
レオンのステンドグラスが美しい大聖堂を見学。

大聖堂を見ながら、ロマネスク、ゴシック建築の違いを説明を受ける。
ちんぷんかんぷん ?  分かりません。

でもいろいろ教会の天井を見て、説明を聞いていくうちに分かるようになりました。

その後、セプレイロ峠を越え、巡礼の出発点となるサリアへ。
到着して、ホテルで巡礼手帳をもらいました。
私は、日本から「日本カミーノ・デ・サンチャゴ友の会」発行の巡礼手帳を持っていき、サンチャゴで巡礼証明書をもらう時に、担当の女性から「日本からようこそと」祝福されました。
セプレイロ峠のクリセード 巡礼者の印  
ホタテ貝(1〜2ユーロで購入できます)
瓢  箪(2〜3ユーロで購入できます)

6月19日(日)

巡礼1日目 サリア⇒ポルトマリン  約22Km


いよいよ、巡礼のはじまりです。サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂まで楽しく歩きます。

荷物のスーツケースは、別途運んでいただけるので、持ち物は、水、雨具、弁当のみ軽い軽い。

サンティアゴ巡礼の道は、万人に開かれており、毎日、数百人の巡礼者に出会います。
皆さん、「ブエン・カミーノ!(巡礼頑張って)」を合言葉に歩き、励まし合いながら巡礼路を歩きます。
日本の四国八十八所遍路は、遍路道に人は沢山歩いておらず、お寺に着くとバスから白い集団がこれでもかという程降りてきますが、文化の違い?

ヨーロッパの人たちは、歩くのを楽しんでいて、毎日、アリの行列のように歩いているのにはびっくりします。
伝統的に、ヨーロッパの人たちは、若い人が多く、休暇が取りやすく、長期間休暇を楽しむ経済的な底地力を見せつけられました。
日本のように、給料は上がっても 、休暇を長期間楽しむ余裕などありません
この違い何でしょうかネ

昼食は、バールの外のベンチにて。ホテルで作ってもらったサンドイッチ、果物を食べました。
バールでは、オレンジ搾りたての生ジュースが2ユーロでこれを購入するとトイレ代の0.5ユーロが要らないので、昼はこれを購入していました。
ちなみに、トイレがなく脇道にそれて、お花摘みとなるケースが何度かありました。ヨーロッパ人も同じです。
昼食に添えられる果物は、バナナ、オレンジ、青リンゴが有りましたが食べやすいのは、断然バナナです。
添乗員さんからは、現地で買ったトマト、缶詰めのタコ、ホタテ貝が、毎回差し入れがありました。お心遣いありがとう!!

サンドイッチは、フランスパンのように硬いパンを横に切って、チーズ、又はハムが入れてあります。私は、初日に、硬いパンをかじって、ただでさえ歯が悪いのに歯が欠けてしまい昼食を食べるのに苦労しました。

ルートは、大きな道路の道路わきを歩くのでなく、歩車道が分離されたトラクターが通れる農道の感じの道を歩きます。
道は、ほとんど平坦で緩やかな登り下りで、そんなに急な日本の遍路道の山を登る様な上り下りはありません。

6時ころホテルについて、夜も10時ころまで明るいので、食事前に添乗員さんに案内されて街の散策に出かけました。
帰りにコンビニによりましたが、物価が安い。

歩き始め 歩き始めの道

モホン バールで巡礼手帳にスタンプをもらう
道端の有料接待所
無料のところもあります
ボカディージョ(昼食の硬いフランスパンのサンドイッチ)   左が、生ハム、右が、チーズ
硬いので歯が欠けてしまいました。
ダム湖であるベレサール湖が見えてくるとポルトマリンの町です。湖にかかる橋を渡って、急な階段を登ると町の中心部に着きます。
名物のタコ料理

柔らかくそれでいて歯触りの良い煮ダコを美味しくいただきました。
豪華な夕食、酒は、もちろん飲み放題


6月20日(月)
巡礼2日目 ポルトマリン⇒パラス・デ・レイ   約24Km

アスファルトと並行する狭いダートの巡礼路を歩く割合が多い一日です。アスファルト道は、車に十分注意が必要です。
昼食後、ラメイロスの十字架を経て、リゴンデ峠まで緩やかに登ります。峠といってもどこが最高地点か分からないくらい緩やかな傾斜。その後、起伏の少ないルートを歩きパラス・デ・レイへ。

夜の食事前のミーティングで明日からの予定の確認の際、添乗員さんから「明日と明後日が約30Kmで最終日は、ホテルの関係で10Kmになった」と説明すると、一部の人(足にマメが出来て痛い?)が、そんなこと聞いてないとクレーム一時は、不穏な雰囲気に

事前にもらっている予定表を見れば、両日ともにすれすれ30Km未満の29Km、足の痛い人からすると、20Km台と30Kmは大きく感ずるのですね

でも、美味しい酒を飲むんで皆さん楽しい夕食を楽しみました。


ロバで巡礼をする人 道中の手書きの案内板
オーレオ   スペイン版高床式倉庫 】
日本の校倉造と同じ構造で、ネズミの侵入を防ぐとともに湿気から作物を守ってくれます。ガリシア地方では、冬の間オーレオに穀物を保存してきました。
豪華な夕食、酒は、もちろん飲み放題
歩いた後の冷たいビール、ワイン美味しいですね


6月21日(火)
巡礼3日目 パラス・デ・レイ⇒メリデ⇒アルスーア   29Km

今回の巡礼路歩き中、最も距離が長い一日。しかしながら、全体的アップダウンは少ないルートです。昼食のメリデまではほとんどアップダウンが無く、幹線と並行する巡礼路を歩いたり、街の中を通ったり。

昼食はメリデのレストランで、名物のタコ料理をいただきました。美味しい!!!

昼食の後もしばらく起伏の少ないルートが続き、メリデからアップダウンを経てアルスーアの郊外のホテルに着きました。

石造りのアーチ橋もあります
巡礼路の中には、石置き橋(飛び石でできた道もあります)を渡ります
上の肉の塊がローストビーフと言われましたが、茹でビーフこれで1人前です
肉の一塊で十分、ジャガイモもほとんど残しました
例によって、美味しい冷たいビール、ワインは、もちろん飲み放題

6月22日(水)
巡礼4日目 アルスーア⇒ルア⇒オ・ピーノ⇒ラバコージャ    約29Km

今日は、問題の宿泊するホテルのためルアからラバコージャに変更になりクレームのついた日程
2日前の天気予報では雨マークが付いていましたが、朝から晴れ  ラッキー!!!

この日も引き続きスペイン・ガリシア州の本日も全体的にアップダウンの少ない小さな村々を巡りながら進みます。

日中の日差しも強く、休憩をとりながら単調な道を黙々と歩き、さすがにホテルまで遠く感じましたが、ホテルに着くとなかなか快適なホテルで、食事もおいしく、殊の外、冷たくひやした一杯のビール、ワインは格別でした。


余りにも冷えたワインがおいしいのでメインディッシュ写真を撮るの忘れていました
今日も、美味しい冷たいビール、ワインは、もちろん飲み放題
飲める人にとっては、たまりませんネ!!!

6月23日(木)
巡礼5日目 ラバコージャ⇒サンティアゴ・デ・コンポステーラ   約9Km

巡礼路歩きのラスト1日。

昨日約5Km距離を稼いだので、今日は9Km
天気予報では、午後雨マーク急がなくては

サンパイオの町付近から左手にサンティアゴ・デ・コンポステーラ空港が現れます。
サンティアゴという名の冠がついていますが、東京国際空港が成田にあるように、実際の位置はラバコージャという町にあります。

歓喜の丘(モンテ・ド・ゴーゾ)は、巡礼路から少し外れています。道は、緩やかな登りです。  
歓喜の丘からサンティアゴのカテドラルを指さす巡礼者の像を訪れた後、巡礼路に戻り、サンティアゴ・デ・コンポステーラの街へ向かいます。

街に近くなると「巡礼の道しるべ モホン」は無くなり歩道に貝のマーク道案内のプラカードに代わります。
途中雨がパラパラと降ってきましたが、雨具の必要もなく

旧市街まで街中を約1時間歩き、ついに、巡礼のゴールであるサンティアゴの大聖堂に到着!
大聖堂の広場にある何と書いてあるか分かりませんが、終点石を踏んでゴールです。

いよいよ、大聖堂から少し離れた巡礼事務所に【巡礼手帳(クレデンシアル)】を持って証明書を発行してもらいに行きます。
自分の番が来て受付の女性から「おめでとう、ようこそ日本から」あとは何を言っているか分かりませんでしたが、証明書もこの際、3ユーロ出して普通のものと、有料の証明書の2通いただきました。これを入れる筒が2ユーロ

今日は9Km時間があるので、一旦ホテルに帰って休息後、大聖堂の見学、ショッピングと自由行動。
私は、コンビニに行って缶ビール、水分補給のためスイカを買い、コンビニを出てすく冷えた缶ビールを   ウン 美味しい

夜、7時から巡礼者のためのミサが行われ一番良いところに予約席があり、このミサはスペイン語で行われ、の主催者として「西遊旅行」と告げられると事前にレクチャーを受けましたが分かりませんでした。
ミサの最後に、周りの人達と握手するのですが、とても感動した瞬間でした。

後に行われる巨大なボタフメイロと呼ばれる大香炉が炊かれる儀式に参加しました。
伝承では、11世紀にサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂にて振り香炉が使われ始めたとされる。大聖堂に到着した巡礼者は疲労し不潔な状態の者が殆どであった。
ペストや伝染病が猛威を振るった時代に、香は病の予防効果があると信じられていた。
ボタフメイロは炭と香がシャベルを用いて充填される。ロープは外れないように複雑な結び方でボタフメイロと繋ぐ。香炉を振る時は、初めは人力で香炉を押して始まる。
8人の赤いローブを着た男性がロープを引っぱり、徐々に香炉の振り幅が大きくなっていく。振りによって翼廊の天井近くまで香炉は届くほどになる。この時のスピードは68km/hにも達し、聖堂に集った民衆に香が行き届くようになる。「Wikipediaより引用」

最後に、聖体拝領 パン(ウェハース、アイスクリームのコーンの味のないパサパサしている感じの物です。)を頂く行事

カトリックの場合は、並び最初に足の悪い方などのために配った後、信者が一列に並びます。司祭が「キリストの体」というと信者が「アーメン」といって手で貰います。以前は口で貰っていたようですが、現在は手で受け取るように指導されているようです。
口で頂いている人も半分ほど見えました。
この御聖体は信者以外は食べてはいけません。というより、勉強会で司祭の方に食べても意味ないよと言われました。ですのでうっかり食べてもバチは当たりません。
でもカトリック信者ではないので意味ないよという事のようです。
聖体拝領は、分かりませんでしたのでネットで調べました

添乗員さんからは、もらってはいけないと聞いていましたが、今回のメンバー中ダダ1人並んでいただきました。
貰って席に帰ると横の人がほしいというものですから、500円玉程の白い色をした小さい湿ったせんべいのような形をしたパンを小さく千切って皆さんに食べていただきました。
やはり何の味もない、湿ったせんべいでした。
添乗員さんからは、何回も来ているが貰ったのは私だけといわれましたが、何事も経験

ミサが終わり、最後の夕食会場に
今日も盛りだくさんの料理が並び疲れと達成感に浸り楽しい酒盛りです。


歓喜の丘の小さな教会 歓喜の丘モニュメント
歓喜の丘にて サンティアゴを指す巡礼者の像

サンティアゴの街に近くなると「巡礼の道しるべ モホン」が無くなり代わりに歩道に上のホタテ貝が道しるべになります
巡礼のゴールであるサンティアゴの大聖堂あいにく現在改修中
サンティアゴの大聖堂の前の広場にある巡礼のゴール
巡礼手帳(クレデンシアル)を持って証明書を発行してもらいます

順番が来ると「左の写真」上に見える電光掲示板の番号の受付カウンターに行って発行してもらいます
一般の証明書は、無料で発行してもらえます。

その外にほしい人は、有料で証明書の筒:2ユーロ、一般の証明書より大きく、証明事項を多くしてもらう証明書:3ユーロで購入できます。

↑旅行会社からいただいた巡礼手帳
「日本カミーノ・デ・サンチャゴ友の会」発行の巡礼手帳


普通の証明書(A4縦の大きさより少し小さい)
名前を漢字で書くと 漢字で書いてくれます

書いてもらった人に見せてもらいましたが 何か変?
3ユーロの証明書(B4横の大きさ)

着いたら、大聖堂の見学に行きます。
聖ヤコブの像
聖ヤコブはスペイン語で「サンティアゴ(Santiago)」となる

ボタフメイロと呼ばれる大香炉が炊かれる儀式
ボタフエイロ(香炉振り)の様子  香炉が早く良く見ないとわかりません
ミサが終わって帰るとき、中庭でオケストラによる演奏会が行われていました。
演目は、分かりませんでした。


旅行最後の夕食
今日は、タコの外、イカの墨煮
今日も、美味しい冷たいビール、ワインは、もちろん飲み放題
飲める人にとっては、たまりませんネ!!!
何の酒かわかりませんが、アルコールを飛ばしているにもかかわらず強い酒で一口飲み、次が飲めませんでした。

名前を聞くのを忘れました。


長らく分かりませんでしたがNHKのサンティアゴ・デ・コンポステーラ特集を放送していて魔法の飲み物「ケイマーダ」と分かりました

ケイマーダとは
Queimada(ケイマーダ)は魔女や魔物、超自然的な事象が多く信じられてきたスペインで一番神秘的な土地、ガリシアならではの文化のひとつです。ガリシアの名物、Orujo(オルッホ、葡萄の蒸留酒、イタリアのグラッパ)を素焼きの大きな器に砂糖と一緒に入れて火をつけ、Conxuro(コンフーロ、まじないの言葉)を唱えながらかき混ぜ、火が消えたら飲むなんとも不思議な”儀式”の飲み物。

この儀式は魔女や魔物を追い出す浄化の儀式であるとともに人々に強さや新しい活力を与える儀式とされていて、Conxuroは時に妖しく、時に力強く発声され、人はそのまじないの神秘的な響きと、煽られる青い炎の動きに魅了されます。


6月24日(金)

いよいよ帰国の日です。

楽しかった!!!
歩いた5日間ラスト約100kmの「フランス人の道」と呼ばれる巡礼者に最も人気のルートが走馬灯のように思い出されます。
さようならサンティアゴ・デ・コンポステーラ

サンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリードまで国内線で移動
      〈所要時間〉1時間15分

サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港

マドリード空港で、国内線の荷物を受け取り
チェックインカウンターで荷物を預け、クレームタグが「OSAKA‐KIX」なっていることを確認して、出国手続きをしてエミレーツ航空最新のエアバス「A380」に乗ってドバイに!!!

搭乗口が、チェックインカウンターでチケットを貰った時記入されていた搭乗ゲートが「31」電光掲示板には「29」添乗員さんに聞くと何時もの間違い、搭乗ゲートに着くと「29」「31」両方のゲートが有り、前方、後方に分かれて搭乗ゲートが設けられていました。さすがエアバス「A380}

     〈所要時間〉7時間25分
今日はラッキー乗客が少なく窓際3席に誰もいなく食事以外は横になって快適な空の旅

スペインの首都マドリッドからエミレーツ航空最新のエアバス「A380」に乗り換えて、ドバイへ。
エアバス「A380」は席の並びが3、4、3で席のスペースが前、横ともに広く快適でした。

6月25日(土)

ドバイに着いて、大阪組、東京組と乗るターミナルが違うので添乗員、東京組とはここでお別れとなります。
夜中に乗って、約1時間後に夕食飛行機の窓を閉めて暗くして大阪関西空港に着く1時間前に実際は日本時間夕方なのに朝食が出ます何か変な感じ。
私は、これで時差ボケの始まり、東から西周りは時差ボケがほとんど無いのですが、逆はひどい時差ボケに襲われます。

           〈所要時間〉9時間10分
名古屋組は、2時間ほど待ってエミレーツ航空の無料シャトルバスに3時間乗ってJR名古屋駅まで帰ります。


今回の旅行は、途中30Km問題でショックを受けた方も見えましたが、足のマメ治療も添乗員さんが適格に処置して、男女4人づつのパーティーでしたが、全員ゴールを目指し黙々と歩き、全員でゴールし喜びを分かち合うことができました。


食事には特に恵まれ毎日食べきれないほどの料理が出て、メニューによって何種類もの中から選ぶものがあっても、皆でシェアーし合い、飲み放題の美味しい酒を傾けながら語り、大変楽しい旅行になりました。

スペインは物価が安く、コンビニに行くとミネラルウォーター0.5ユーロ程度、安いところでは、500ml、1,500mlともに0.19ユーロでした。お金は容器代?

飲み放題の美味しい酒、行動中のミネラルウォーター毎日500mlを1本貰えることを考えると、ホタテ貝の貝殻、瓢箪、お昼の生ジュース2ユーロ、足りないミネラルウォーター毎日500mlが1本程度で、旅行中お金を使うところがなく割安感のある旅行ができました。